本質行動学を支えている理論は、構造構成主義です。
この最も重要なポイントである本質を押さえることは、最も重要といってもよいでしょう。
なぜならポイントを外している限り、どんなに精緻な戦略もいかなる工夫も努力も実ることはないためです。そして、ある事柄(概念)の本質を掴むことができれば、自覚的にその最重要ポイントを押さえた行動へと変容します。
たとえば、経営、マーケティング、戦略、リーダーシップといったテーマごとに様々な「方法」が考案されていますが、構造構成主義により「方法」の本質を理解できれば、あらゆる方法をより十全に使いこなせるようになります。また、すべての人間に共通している「人間の原理」を掴めば、あらゆる人間の本質に沿ったマネジメントやリーダーシップが可能になります。
「理論」の本質を理解できれば、多種多様な理論を状況にあわせて活用できるようになるでしょう。
こうした本質を把握することで行動が変容するような「考え方」を、ここでは「本質行動学」と呼んでいます。
たとえば、ドラッカーは組織の本質を捉えることで、組織における人間行動を本質的なものに変えようとした、ということもできるのです。
構造構成主義とは、そうした本質を捉えることで行動を根本から変えていく方法を誰もが使える形に公式化した理論なのです。
本質行動学アカデメイアでは、こうした考え方のエッセンスをそれぞれのニーズに沿った形で、わかりやすく、実践的に学ぶための様々なコンテンツを用意しております。
構造構成主義の主な実績
構造構成主義は通常の理論や方法論とは異なる次元の「メタ理論」と言われる枠組みになります。つまり、従来の理論や方法論がソフトだとすると、それらの機能を最大化させるOSが構造構成主義ということもできます。
その物事を根源から解決する力によって、学問領域では、医療や教育界を筆頭に、人間科学的医学、医療論、感染症論、看護学、看護学教育、助産学、障害論、QOL理論、チーム医療、異職種間連携、医療教育、健康不平等論、作業療法、理学療法、心理療法論、臨床心理学、精神医療、認知運動療法、認知症アプローチ、実践原理論、リハビリテーション論、EBM、NBM、EBR、パターナリズム論、インフォームドコンセント論、ソーシャルワーク、歴史学、メタ研究法、質的研究法、論文の公共性評価法、統計学、生態心理学、実験研究論、社会学、教育学、教育指導案作成法、自己効力理論、アサーション理論、メタ理論構築法、心理学論、文学論、理論論、他者論、メタ理論構築法、発達心理学、縦断研究法、ダイナミック・システムズ・アプローチ、英語教育、英語教育学研究法、日本語教育、音楽教育、学融論、議論論、信念対立論、社会構想法、職業リハビリテーション、地域福祉活動評価法、メタ科学論、公教育「正当性」論、公教育実践論、社会関係資本論といった様々なテーマに導入、応用されることで、200本以上の論文、専門書が公刊されています。
また日本の教育行政の最先端を担っている杉並区においては構造構成主義に基づき施策が行われていることに現れているように、それはアカデミズムのみならず、むしろ実践において極めて大きな力を発揮します。
実際、構造構成主義をバックボーンとした組織行動の原理にもとづき、3000名ものボランティアスタッフを動かし、日本最大級の支援プロジェクトを実現しました。未曾有の災害下で機能したプロジェクトの背景理論として構造構成主義が採用されていたことは、それがいかに実践的であるものかを傍証するものといえるでしょう。