プロフェッショナル・レビューイング

本質行動学アカデメイア

「プロフェッショナル・レビューイング」のご案内

趣旨

 

研究や論文執筆を大学院や研究機関に閉じたものではなく、
より開かれた営みに

 

査読システムは科学的営為のゴールドスタンダードですが、首尾一貫性のなさ、バイアスによる公平性の欠如、匿名化による信頼性の低下、無料ボランティアに頼ることによる持続可能性の低下など従来から様々な問題点が指摘されています。 特に理論研究家として長年感じてきたのは、理論研究をできる人がほとんどいないことに関連して、理論論文や構造提示型の質的研究に対して、狭義の科学的研究、数量的研究の範疇からの的を外した非建設的な指摘は後を絶たない、ということです。

こうした問題を乗りこえるために、国内外で査読システムの刷新が試みられてきました。例えば、査読の透明性を高めるために、査読データを共有したり、査読者名を公表したりする取り組みが行われています。また従来の査読に変わるシステムとして、プレプリントリポジトリ、オープン査読などが提案されています。つまり、従来の査読システムに対する疑念は、学界で共有される問題意識として育ちつつあり、それを克服するためのチャレンジが進行しつつあると言えるでしょう。

私(西條)も学者の1人として、かつて「構造構成主義研究」という学術誌を立ち上げ、新しい査読システムの導入を試みてきました。それは、著者と査読者のオープン化による透明性の向上、肯定ファーストによる建設的な査読の実現、査読者に対する報酬を支払うことによる持続可能性の担保といったものでした。この雑誌は構造構成主義の発展という当初の目的を達成できたため、発展的に解消することとなりましたが、その査読システムはいまだに革新的なところがあったと自負しております。

また、査読システムの問題は学界が、国内外を問わず、科学の本質とは、研究の本質とは、論文の本質とは何かといった根源的な問いに対して、誰もが合意しうるような共通了解性の高い理路を共有していないことに問題があると考え、これまで「構造構成学」(Structural Constructivism)や、それを認識言語とした本質行動学(Essential Management Science)を体系化し、それに基づくEssential Management Schoolを創設するなど、普及啓蒙活動も行ってきました。

今後、さらなる学問の発展のためには、これまでの取り組みを踏まえて、科学的営為のゴールドスタンダードであるレビューのあり方を刷新していく必要があると考えています。特に理論研究についてまっとうな査読ができる人はごく稀で、それが日本の理論研究の発展の大きな障害となってきたと考えられます。それにあたって、かつての「構造構成主義研究」ように独自の学術誌をモデル提示するよりも、査読前査読というかたちで既存の学術誌を乗りこえていけるようなシステムにしてく必要があると考えました。その方が一般化しやすいためです。

研究者が論文の内容を投稿前査読し、質を高めるために建設的にコメントします

この「プロフェッショナル・レビューイング」は、数量的研究、質的研究、理論研究のいずれにおいても一級の論文を書いてきただけでなく、肯定ファーストで、研究目的と現実的制約を鑑みた、建設的な査読をできるプロの査読者のみご紹介します。

そして、プロフェッショナル・レビューイングでは、希望するレビュアーを選択していただき、有償で申し込んでいただきますので、レビュアーは自らの名に責任をもって、建設的にレビューすることで、貴方の論文をより説得的で了解の強度が高く、また科学的研究の条件をクリアする論文にするための助言をさせていただきます。

プロフェッショナル・レビューイングでは、従来の査読システムで散見された、いたずらに投稿者を不快にさせたり、マウントしたり、傷つけたり、やる気を削ぐような非建設的なコメントはNGとしており、万が一そのようなことがあった場合には返金させていただきます(ただし投稿者のレベルや内容によっては、本サイトにおけるプロレビュアーでもお引き受けできない場合もございますので、その際にはあらかじめ限界点を明示させていただいた上でレビューをさせていただくか否かのご判断をいただく場合もございますし、僭越ながらお断りさせていただくこともございます)。

SSクラスのプラチナ・レビュアーの料金

  • (1)論文の文字数をベースとして、1文字=2円(税別)での換算となります。

     

    1万字の論文1本=2万円(税別) 2万字の論文1本=4万円(税別)

     

     

     

  • (2)割引対象者*の場合半額となるため、以下のような形になります。

     

     

    1万字の論文1本=1万円(税別)

    2万字の論文1本=2万円(税別)

     

    (*割引対象者=西條剛央のEMSオンラインゼミ会員)

    西條剛央のEMSオンラインゼミの詳細はこちら

    https://yakan-hiko.com/meeting/ems/

     

     

  • (3)一度受けたレビューをもとに修正したものを、さらに同一の査読者にみてもらいたいというときは、2回目は上記の75%、さらに3回目は以降は50%となります(修正後の文字数×0,75 or 0.5)。

     

     

  • (4)期間は基本的に1カ月でお返します(ただし査読者が多忙を極めており1カ月以内でお返しできそうもない場合にはあらかじめどのぐらいの期間でお返しできるか提示させていただき、依頼するか否かを決定していただきます)。特急サービスとして、2週間以内に返却を希望する場合は料金は1.25倍、1週間以内の返却を希望する場合には料金は1.5倍、3日以内に希望する場合には2倍となります(こちらも状況次第でお引き受けできない場合もございますのでその場合にはこちらから返却可能な期間を提示させていただきます)。

     

     

 

このような方におすすめ

  • 投稿前に論文の質を高めたいという方
  • はじめて論文を執筆するので書き方も含めて指導してもらいたいという方
  • 科学的研究論文の書き方を身につけたいという方
  • 公共性のある形で研究成果を発表したいという方
  • 査読を依頼したいという学会関係者
  • 学会から査読結果が返ってきたが厳しい結果となっており、査読者への反論も含めてアドバイスが欲しいという方

 

 

×このような方にはおすすめできません

  • 論文の代筆を希望する方(あくまでも元々持っている論文のアイディアをより説得的な形で提示するための助言をするサービスとなります)
  • 基本的な日本語能力に問題がある方(日本語で文章が書けない方)
  • 英語の査読をして欲しい方(当サイトは人文社会科学分野を対象とした日本語での高度な論文レビューを目的としているため、英語のレビューは他の多くのサービスが存在しますのでそちらをご活用ください)
  • 査読者の力量を越えた、内容の理解が困難な内容の論文を書かれる方

 

要相談の場合も、まずはお問い合わせ下さい

  • 書類ではなく(あるいは書類に加えて)、zoomで打ち合わせするような形で助言をもらいたいという方も対応可能ですのでご相談ください(録画したものを後ほどお送りさせていただきます)。
  • また査読システムの刷新を行いたいという学会関係者の方はコンサルティングさせていただきますので別途ご相談ください。
  • プロフェッショナル・レビューイングご依頼者様に頂戴した感想は、こちらからご覧ください。